健康医療ライフデザイン統合研究教育拠点

拠点の概要

目的

エビデンスが確保された、信頼性の高い健康医療情報を創出して、健康医療に関する社会的課題を持続的に解決できる体制を構築し、成果を発信し続けるデータ駆動型事業の実践を通して、Well-beingになる健康医療社会の創成とSociety5.0、SDGsの実現につなげます。

概要

信頼できる健康医療データ基盤を構築し、英語の「Life」にある3つの意味、「いのち」、「生活」、「人生」のそれぞれを対象にデザインした研究教育を統合的に行うことで、社会的課題を解決して人と社会に貢献します。

目指すべき成果(ビジョン)

2040年を視野に世界の人々が皆、それぞれの立場(患者、介護サービス利用者、福祉支援対象者、健常人)でWell-beingになる健康医療社会の創成をビジョンとして掲げています。ここで目指す「Well-beingになる健康医療社会」とは、患者、介護サービス利用者、福祉支援対象者を対象にした場合はハンディキャップという「負(ネガティブ)」を解消できる社会を意味します。一方、健常人を対象にした場合には、幸せという「正(ポジティブ)」の最大化を可能にする社会を意味します。

本事業の背景

1 我が国の健康医療の変遷

超高齢社会の真っ只中にいる我が国においては、人生100年を視野に入れた「少子高齢化」対策が喫緊の課題となっています。特に2025年は団塊の世代が75歳を迎えることで社会へのストレスが最大化すると考えられています。これが「2025年問題」です。そしてそのおよそ15年後には、団塊の世代ジュニアが75歳を迎えることになり、「2025年問題」同様、「2040年問題」として注目されています。この社会の変革に合わせ、健康医療のマネジメントの主体も医療機関から行政機関へ、そして住民へと代わっていくと考えています(図1)。

1−1 我が国の医療の変遷

健康医療の変遷の中で、医療は、かつての「疾病を治す医療」から現在の「疾病とともに生きる医療」へ、そして近未来には「疾病にならない/させない医療」に代わっていき、その主体も急性期医療機関から維持期医療機関、すなわち「かかりつけ医」にシフトしていくと考えています(図2)。

1−2 我が国の健康(介護・福祉・生活)の変遷

健康医療の変遷の中で、健康(介護・福祉・生活)は、地域包括ケアや日常生活支援の実践により、自助、互助、公助、共助のあり方が大きく変わっていくと考えています(図3)。

上記のような各分野の変遷の方向性をしっかり見極め、本事業では社会を構成する様々な組織(行政組織等)と連携し、Digital Transformation(DX)やGreen Transformation(GX)等を視野に入れつつ、自助を基盤に住民自らが自主性をもって地域が抱える社会的課題を見つけ、解決していく(共助)仕組みの強化を図っていきます。

そしてその取り組みのゴールが、ビジョンとして掲げた「Well-beingになる健康医療社会」であり、Society5.0、SDGsの実現と考えています。

2 本事業の組織体制

C-REXの活動状況をお知らせします

最新ニュース

『超ECO祭 2023』を開催しました。

東海国立大学機構 健康医療ライフデザイ統合研究教育拠点では、イオンモール Nagoya Noritake Gardenなどと共催で、「幸福で健康的な生活と社会を創る『超ECO祭』~めぐって、あつめて、つなげよう~」を開催いたします。