1 我が国の健康医療の変遷

超高齢社会の真っ只中にいる我が国においては、人生100年を視野に入れた「少子高齢化」対策が喫緊の課題となっています。特に2025年は団塊の世代が75歳を迎えることで社会へのストレスが最大化すると考えられています。これが「2025年問題」です。そしてそのおよそ15年後には、団塊の世代ジュニアが75歳を迎えることになり、「2025年問題」同様、「2040年問題」として注目されています。この社会の変革に合わせ、健康医療のマネジメントの主体も医療機関から行政機関へ、そして住民へと代わっていくと考えています(図1)。

1−1 我が国の医療の変遷

健康医療の変遷の中で、医療は、かつての「疾病を治す医療」から現在の「疾病とともに生きる医療」へ、そして近未来には「疾病にならない/させない医療」に代わっていき、その主体も急性期医療機関から維持期医療機関、すなわち「かかりつけ医」にシフトしていくと考えています(図2)。

1−2 我が国の健康(介護・福祉・生活)の変遷

健康医療の変遷の中で、健康(介護・福祉・生活)は、地域包括ケアや日常生活支援の実践により、自助、互助、公助、共助のあり方が大きく変わっていくと考えています(図3)。

上記のような各分野の変遷の方向性をしっかり見極め、本事業では社会を構成する様々な組織(行政組織等)と連携し、Digital Transformation(DX)やGreen Transformation(GX)等を視野に入れつつ、自助を基盤に住民自らが自主性をもって地域が抱える社会的課題を見つけ、解決していく(共助)仕組みの強化を図っていきます。

そしてその取り組みのゴールが、ビジョンとして掲げた「Well-beingになる健康医療社会」であり、Society5.0、SDGsの実現と考えています。